小児医療基礎講座

第1回小児医療基礎講座レポート

 

日程:2017年9月23日(土)、10月8日(土)、10月28日(土)

会場:富士通総研株式会社セミナールーム

 

会が発足してからの10年間、各地でパパママが小児医療について学ぶ講座を開催してきました。全国どこの自治体でも当たり前のように、子どもの病気や医療のかかりかたを学ぶことができるようになるという未来のために、「自治体向け医療のかかり方講座実践マニュアル」を発行したところ、ご購入いただいた自治体の方々からご相談、ご感想が寄せられました。

 

痛感したのは「小児医療を伝える」仲間がもっともっと必要ということ。診断に関わることなど、医師にしか伝えられない内容もありますが、医師以外にも伝えられることはたくさんあり、さらに言えば、講座という形にも限りません。

 

そこで、親子の日常に寄り添って支援する立場の方々と共に、小児医療を伝えるために必要な知識を学びたいという思いで初めての3日間に渡る連続講座「小児医療基礎講座」を開催しました。

 

ご参加くださったのは、保健師、看護師、医師、保育士、理学療法士、臨床検査技師、子育て支援職、医療事務職など様々な立場で親子に関わる方でした。お忙しい時間をぬって、講師を務めてくださったのは、各分野でご活躍の12名の先生方。どの先生のお話もとても濃密、かつ面白く、時間を忘れるほど…。もっと詳しく聞きたいというご感想もたくさんいただきました。そして何より熱意を持って参加してくださった参加者の皆様のおかげで素晴らしい3日間となりました。毎回寄せられたご感想、そして第3日目のワークショップで共有していただいた、それぞれの現場で抱く熱い思いから、多くの学びがありました。ここから小児医療について伝える輪が広がっていくことを期待しています。

 

今回のこの講座は、多くの方のお力添えで実現しました。地域医療を振興する活動ということで、助成をいただいた公益財団法人杉浦記念財団様、会場をご提供いただいた株式会社富士通総研様、そしてサポートしてくださった会員のみなさん、ここに御礼申し上げます。

 

 

ご感想

 

[講義について]

  • わかりやすく教えていただいているなあと感じました。伝えることの大切さの中に、わかりやすさが大切だなと感じます。
  • どの先生のお話も、親子への思いにあふれていて、素晴らしかったです。こういう医療者の皆さんに支えられて私たちの日常があるといることを感じました。
  • どの講座も自身の支援のプラスになる知識や技術になるため実りある時間でした。
  • とてもわかりやすく、噛み砕いていただき、良かったです。
  • 臨床医だけではなく、行政に関わっている方のお話も聞くことができ、大変勉強になりました。

 

[今後に向けて]

  •  普段、日常見落としてしまったり、「大丈夫」と思ってしまったりすることなどが重大な事故等につながってしまうことなど、再確認していかなければならないと思いました。
  • 1コマでも聞けて良かったです。命を守ることの大切さ、この様な機会から広がっていくのだろうと思います。素晴らしい企画、ありがとうございました。
  • ものすごく勉強になりました。今後の活動に役立てたいと思います。
  • もう一度、自分で考えて復習し、職場に持ち帰り、全体で考え、話し合う場を作ろうと思います。
  • 濃い内容で、また一緒に勉強した仲間という感覚が持て、元気になりました。
  • スキルがまだまだありませんので、ぜひ今後ともお世話になりたいです。
  •  講義で学んだことを今後の業務、ひいては人生に活かしていきたいと思います。

 

[講座の継続]

  • 続けてほしいです。他の内容も出席したいです。
  • もっと続きが聞きたいと思う内容でした。
  • 全ての講座が奥深く、次回も楽しみです。
  • 次回は通して参加できればと思います。
  • すごく良い講座でした。2日目を聞き逃したのがとても残念なので、ぜひ2回目以降も開催してほしいです。

 

[親にもこのような機会を]

  • 今日の講座は非常に興味深く、おもしろいものでした。今回は支援者向けということで開催されていますが、一般の親向けでもこれくらい深くボリュームのある講座があってもいいのではないでしょうか?今日くらいのレベルの話を聞くことができれば、日頃、一般常識として聞かされていることの根拠も理解でき、まともな医療知識を尊重する気持ちが生まれやすいと思う。
  • 親としても今日のような話はとてもためになるので、誰でも知った方がよい知識だと思いました。

プログラム詳細

 

 第1日目

 午前の部

 

子どもの病気

(1)小児の救急とホームケア・小児科の現状

朝霞台中央病院 小児科部長 小林真澄先生 

 

(2)見落としてはいけない病気・支援者がおさえておきたい病気

聖徳大学児童学部児童学科 原田正平先生(小児科医)

 

  午後の部

子どもの事故

(1)防げるものを防ごう!子どもの事故と対策

子供の安全研究所 所長 鈴木徹郎先生(小児科医)

  

(2)子どもの年齢別の事故発生の現状と障害予防の取り組み

東京大学大学院医学系研究科 地域看護学教室 博士課程 本田千可子先生(保健師)

 

 

子どもと薬

(1)小児の薬の基礎知識

国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター 松永展明先生

  

(2)小児の感染症

国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター 具芳明先生

  

(3)抗菌薬について知ってほしいこと

国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター 藤友結実子先生

 

第2日目

 午前の部

予防接種

(1)細胞と免疫

慶應大学大学院医学部医学研究科(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)古市宗弘先生 

 

(2)予防できる病気について、効果と副反応

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 生体防御系内科部 感染症科 医長 宮入烈先生

 

 午後の部

日本の医療の現状

(1)日本の医療 各地域の医療の現状

群馬大学医学部附属病院 集中治療部(小児科)助教(病院) 中林洋介先生(元厚生労働省 小児・周産期専門官)

 

(2)小児の医療費、難病等小児医療政策

厚生労働省 健康局がん疾病対策課長 佐々木昌弘氏(元同省 医師確保等地域医療推進室長)

 

第3日目

 午前の部

子どものこころ

乳幼児期に求められる子どものこころの基礎理解 

学童期・発達に応じて必要な基礎知識 

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター こころの診療部 児童・思春期リエゾン診療科 田中恭子先生

 

 午後の部

医療の伝え方、普及啓発のあり方、伝えてみようワークショップ 

一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会 代表 阿真京子